義務化されている検査

お酌

飲酒運転は重大な交通事故の原因となりますが、いまだに根絶には至らない現状があります。そこでバス・タクシー・トラックなど旅客運送業や貨物運送業に従事するドライバーは、乗務の前に必ずアルコールチェックを実施しなければなりません。検査は運行管理者によって行われ、顔色や動作や呼気の臭いだけでなく、アルコール検知器を使用することが、平成23年から義務化されています。アルコール検知器は営業所ごとに設置することと定められ、また運行管理者は検知器が故障していないか、定期的に確認しなければなりません。ドライバーが遠隔地へ出張し、所属する営業所へ戻れない場合は、携帯型のアルコール検知器を使用することになっています。

安全管理は社会的責任

悩む男性

たとえ重大事故につながらなくても、飲酒運転や酒気帯び運転の事実が明らかになると、バッシングを浴びて営業が難しくなることがあります。特に昨今は世間の目が厳しくなり、どこから不正が発覚するかわかりません。アルコールチェックはドライバーの安全と同時に、健全な経営を守るための必要不可欠な手段といえるでしょう。数時間前に少量飲んだアルコールが警察の検査に引っかかるといったケースもあるので、精度の高いアルコール検知器が求められます。

機器の保守点検

酔っ払った人

運行管理者はアルコール検知器を毎日点検することと定められています。このときは電源が入るか、外から見て損傷がないかをチェックします。また最低でも週に一度は、正常に動作するかどうかを確認しなければなりません。酒気を帯びた人と帯びていない人が息を吹きかけ、それぞれ誤作動がないかを確かめます。確認作業が面倒な場合は、メーカー製の検査キットを利用することもできます。頻繁に使用するものですから、定期的なメンテナンスが重要です。

2種類の検査方法

男性

アルコール検知器にはプラチナ選択触媒を用いた電気化学式と、スズ酸化膜を用いた半導体式の2種類があります。いずれもアルコールの濃度を電流に変換して測定する仕組みですが、精度に若干の差があります。電気化学式のほうが安定性が高く、タバコの煙などによる誤作動が少ないとされています。一方の半導体式は価格が安いというメリットがあります。正確さでは電気化学式に一歩譲りますが、実用性の点では問題ないでしょう。どちらを導入するかは、事業所の規模や機器の使用頻度に応じて決めるのが一般的です。市場には多くの機種が出回っているので、カタログを比較検討して選ぶことをおすすめします。

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